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キッチンの通路幅はどう決める?基本から失敗しないためのポイントまでご紹介します!

新しいキッチンをどのように作るか考える際、使い勝手を大きく左右するのが通路幅です。
毎日の家事に追われる中で、理想のキッチンを実現することは、快適な生活へ繋がる重要なポイント。
そこで本記事では、キッチン通路幅の重要性と、その最適な設計について、解説していきます。

□キッチンの通路幅を考える!基本のポイント

キッチンの通路幅を考える際、最も基本となる大きさが80cmから140cmの範囲です。
この幅の中で、動きや行動パターンが問題なくできるかどうか、考えていくことが欠かせません。
では、通路幅を設計する際に知っておくべきポイントを3つ見ていきましょう。

1:人の動きを基準に

キッチンでの快適な動き出しには、通路幅が重要な役割を果たします。
人が快適に歩ける最低限の通路幅は60cm、物を持ちながら歩く場合には75cmが必要とされています。

しかし、キッチンでは単に歩くだけでなく、かがんで物を取り出したり、奥行きのある引き出しを開けたりする動作が頻繁にあります。
これらの動作に必要なゆとりを加味して、通路幅を計画するようにしましょう。

2:ゆとりと効率のバランス

対面式キッチンで背面に収納を設置する場合、ゆとりがあり過ぎると無駄な動きが生じてしまいます。
理想的な通路幅は、快適な動きを確保しつつ、無駄な動線を生まないように、適切な広さに抑えることが大切です。

例えば、背面収納からキッチンまでの距離が適切であれば、調理中の動作効率も大幅に向上します。

3:現状の通路幅を再評価

自宅の現状の通路幅を測定し、実際の使用感と照らし合わせてみることも重要です。
これにより、リフォームや新築の際に具体的な改善点が見えてきます。
また、ハウスメーカーや工務店、キッチンメーカーとの打ち合わせ時に具体的な数字を伝えることで、より適切なアドバイスを得られます。

□通路幅を決める際の重要ポイント

キッチン通路幅を決定するにあたって、考慮すべきポイントは多岐にわたります。
特に重要な5つのポイントを見ていきましょう。

1:家族構成を考慮

キッチンでの作業は、家族構成によって異なります。
一人で調理するのか、複数で作業するのかによって、必要な通路幅は変わってきます。
例えば、2人同時に作業する場合、最低90cmは確保することが望ましいです。
この幅なら、互いの動きを妨げることなく、快適な作業空間を維持できます。

2:動線を重視

キッチン通路の設計では、「動線」の考慮が欠かせません。
建物内での人の動きやルートを最適化することで、安全かつ快適な生活空間が実現します。
例えば、対面式キッチンでは、キッチンから洗面脱衣室への動線を考慮する必要があります。

通路幅が狭いと、行き来する際に不便を感じる場合がありますので、この点を注意深く検討することが重要です。

3:冷蔵庫や背面収納を考慮

冷蔵庫や背面収納の配置は、通路幅に大きく影響します。
冷蔵庫の扉が開く範囲や、食器棚の奥行きなど、これらの家具の寸法を考慮して通路幅を設計することで、使い勝手の良いキッチン空間が実現できます。
冷蔵庫の扉の開き方や、食器棚のタイプによっては、スペースの使い方が大きく異なるため、事前の検討が欠かせません。

4:引き出しや食洗機の出幅を考慮

キッチン内の収納や食洗機も、通路幅に影響を及ぼします。
特に、引き出しタイプの収納を採用する場合、開けた際にどれだけスペースを取るのかを把握し、それに合わせた通路幅を設計する必要があります。
また、食洗機のタイプによっても、開け閉めの際の動線が変わるため、考慮しましょう。

5:ワークトライアングルを意識

最後に、キッチンのワークトライアングルを考慮することが重要です。
これは、冷蔵庫・コンロ・シンクを結ぶ作業動線のことで、適切なワークトライアングルは作業効率を大きく向上させます。
通路幅が広すぎると、ワークトライアングルが大きくなり、逆に作業効率が下がる可能性があります。

したがって、効率的な動線を確保しつつ、適切な通路幅を設計することが理想的です。

□通路幅設計でよくある失敗例

*冷蔵庫付近の狭さ

多くの失敗例で見られるのは、冷蔵庫周辺の通路が特に狭くなってしまうケースです。
これは、冷蔵庫の奥行きを考慮せずに設計されていることが原因です。
一般的な冷蔵庫の奥行きは70cm前後ですが、これを踏まえずに通路幅を決定すると、冷蔵庫付近だけ異常に狭くなってしまうのです。

*通路幅の過剰な広さ

反対に、通路幅を過度に広く取りすぎることも問題です。
広すぎる通路は、無駄な動きを増やし、効率的な調理を妨げます。
特に小柄な人にとっては、背面収納に手が届かないなどの問題が生じやすいです。
理想的な通路幅は、動作のゆとりと効率のバランスを考慮して決めることが重要です。

□まとめ

キッチンリフォームの計画では、通路幅の設計が重要です。
80cmから140cmの範囲内で、家族構成・動線・収納・冷蔵庫の配置など、多角的な観点から最適な通路幅を見極めることが求められます。
毎日の家事がより快適に、効率的にするためにも、この機会にキッチンの通路幅について、じっくりと考えてみてはいかがでしょうか。

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